9.第392回日本近代語研究会(2022年度春季発表大会)
参加登録について(20220430記)
前の#8にて、
第392回日本近代語研究会(2022年度春季発表大会)について、参加ZoomURL取得のためには、
日本語学会2022年度春季大会に参加申し込みをする必要があることを、お知らせしておりますが、
現在日本語学会HPにて参加の案内がされております。
第392回日本近代語研究会(2022年度春季発表大会)にご参加をお考えの方は、下記URLから参
加申し込み方法についてご参照の上、お早めに参加登録をお願いいたします。
https://www.jpling.gr.jp/taikai/2022a/#sanka
※参加申し込み締切は、5月10日(コンビニ決済は5月9日)までとのことで、第392回日本近代語
研究会(2022年度春季発表大会)の開催日よりもかなり早い締切になっております。ご注意ください。
*******************
コンビニ決済:5月10日(月)24:00まで
クレジット決済:5月9日(火)24:00まで
*******************
締切が近づいてきていますので、ご注意ください。よろしくお願いいたします。
8.第392回日本近代語研究会(2022年度春季発表大会)
参加登録について(20220425記)
第392回日本近代語研究会(2022年度春季発表大会)を、下記の通りに行ないますので、
ご参加頂きたく、ご案内申し上げます。
日 時:2022年5月21日(土) 13:00〜18:15
会 場:Web上(Zoomミーティング使用)
今回も、日本語学会、日本方言研究会との共催です。5月21日の大会Zoomミーティング
に入るためには、それまでに日本語学会の参加者支払いサイトで登録して参加IDを取
得しておき、当日、大会専用サイトにログインしてZoomのURLからミーティングにアクセ
スするという手順になる見込みです。この点、ご理解、ご了承下さいますようお願い
いたします。(日本語学会の非会員の方も参加可能です)
発表資料:クラウドを使用して配布する予定です。
開催日の1週間程度前に、会員MLにてURL、および、パスワードをお知らせします。
また、日本語学会大会専用サイトでも公開する予定です。
===================プログラム===================
○12:50 Zoomミーティング開場
○13:00 開 会
【発表】 発表25分、質疑応答15分 (入れ替え5分)
(1)13:05~13:45
中国人日本語学習者の日中同形語における誤用を減らすための学習法
―O(2)型(日中共通義+中国語独自義)同形語を中心に―
國學院大學大学院生 顧 偉長氏
(2)13:50~14:30
近代中国語会話書『清語会話案内』における日中対照研究
―兼語文を対象に―
國學院大學大学院生 金 敬玲氏
(3)14:35~15:15
漢語「接点・切点」の展開 東京大学大学院生 奥山 光氏
<以上、司会 花園大学 橋本 行洋>
【休憩 】15:15~15:25
(4)15:25~16:05
『掌中古言梯』の採録語彙
―『古言梯再考』の受容と展開をめぐって―
皇學館大学大学院生 兒島 靖倫氏
(5)16:10~16:50
鷺流狂言台本忠政本の行為要求表現
―虎明本・狂言六義との対照を通して―
関西大学大学院生 八坂 尚美氏
【休憩】16:50~17:00
【講演】
(6)17:00~18:00
辞書をデータベースにして読む 上智大学文学部教授 豊島正之氏
<以上、司会 上智大学 服部 隆>
○総会 18:00~18:10
○閉会の辞、及び諸連絡
※発表大会終了後に、懇親会を行ないます。
大会と同じZoomミーティングを利用して開催します。各自、お飲み物などご用意いただき、
ご参加下さい。
=================================================
〔発表概要一覧〕
(1)
中国人日本語学習者は母語中国語の形態情報を用いて、日中同形語を認知処理する傾向
があるため、O(2)型(共有義+中国語独自義)について、(1)日本語習熟度に関わらず、O(2)
型を中国語義で理解する傾向がある。(2)そのために、日本語への過剰転移が生じている可
能性がある。よって、本調査では、中国人学習者向けの「O(2)型同形語における誤用を減ら
すための学習法」を開発することを目的に、初・中・上級学習者を対象に、調査、考察を行った。
(2)
従来中国語教育の研究に用いられる近代中国語会話書に現れる日本語を資料として日中対
照研究を試みる。中国語における文法概念を取り上げ、それが日本語訳文においてどのよう
に表現されたのか明らかにする。本稿で資料として用いられる会話書は『清語会話案内』で、中
国語文法「兼語文」という文法項目を日中対照研究の分析対象にする。
(3)
近代漢語には、特定の学問分野における専門語の用法と、学術的文脈を離れた一般語の用
法を併せ持つものがあり、発表者はこれらの用法の関係に興味を持っている。本発表で扱う
「接点(切点)」は、幾何学の専門語用法と、「科学と技術の接点」のような一般語用法を併せ
持つ。調査にあたっては明治初期の教科書や新聞記事を活用し、中国の資料にも目を配り
ながら、専門語と一般語の関係を中心に「接点・切点」の成立と展開をたずねる。
(4)
藤重匹龍の『掌中古言梯』に採録された語彙について、先行研究は楫取魚彦の『古言梯再考』
を底本とするとしている。しかし、一体どれが引き継がれた語彙で、一体どれが増補された語
彙であるかは、具体的に述べられていないので、再考の余地がある。本発表は、『掌中古言梯』
に採録された語彙の中から、『古言梯再考』の受容の様相と展開について検討するものである。
(5)
発表者はこれまで、江戸時代初期に成立した狂言台本を対象に、各台本に共通に存在する曲
での命令・依頼の行為要求表現を「直接的」か「間接的」かという観点から調査してきた。本発表
では、上記の観点から鷺流の忠政本について調査を行い、その表現の割合が虎明本と狂言六
義の中間的特徴を示すことを述べる。また、使用される待遇表現やセリフの構成についても、
虎明本・六義との違いが見られることを述べる。
問い合せ先:kindaigokengmail.com
7.第386回日本近代語研究会(2021年度秋季発表大会)
参加登録について(20211018記)
秋季発表大会は、盛会理に、無事終了しました。ありがとうございました。
予てお伝えしておりますように、第386回日本近代語研究会(2021年度春季発表大会)が
2021年10月24日(日)13時から、Zoomミーティングを利用して開催されます。
参加にあたっては、日本語学会、日本方言研究会との共催での大会となるため、日本語
学会への参加費支払いによりZoomミーティングの情報を得ていただく必要があります。
以下、日本語学会HPの記事(https://www.jpling.gr.jp/taikai/2021a/)をご確認の上、お早
めにお手続きください。なお、参加費の支払い方法により手続きの締め切り日が異なると
のことです。ご注意ください。
*******************
コンビニ決済:10月25日(月)24:00まで
クレジット決済:10月26日(火)24:00まで
*******************
締切が近づいてきていますので、ご注意ください。よろしくお願いいたします。
問い合せ先:kindaigokengmail.com
6.第386回日本近代語研究会(2021年度秋季発表大会)
参加登録について(20210903記)
秋季発表大会は、盛会理に、無事終了しました。ありがとうございました。
第386回日本近代語研究会(2021年度秋季発表大会)を、下記の通りに行ないますので、
ご参加頂きたく、ご案内申し上げます。
日 時:2021年10月24日(日) 13:00〜18:20 ※今大会は【日曜日】の開催です。
会 場:Web上(Zoomミーティング使用)
今回は、日本語学会、日本方言研究会との共催です。10月24日の大会Zoomミーティング
に入るためには、それまでに日本語学会の参加者支払いサイトで登録して参加IDを取
得しておき、当日、大会専用サイトにログインしてZoomのURLからミーティングにアクセス
するという手順になる見込みです。この点、ご理解、ご了承下さいますようお願いいたします。
発表資料:クラウドを使用して配布する予定です。
開催日の1週間程度前に、会員MLにてURL、および、パスワードをお知らせします。
===================プログラム===================
○12:50 Zoomミーティング開場
○13:00 開 会
<発表> 発表30分、質疑応答20分 (入れ替え10分)
(1)13:05~13:55
近世国学者の記述にみる学問の継承—「四声観」を中心に—
山岡 華菜子氏(日本女子大学学術研究員)
(2)14:05~14:55
メテ・ユンデの表記の史的考察
—「馬手・右手」と「弓手・左手」—
木川 あづさ氏(元国立国語研究所技術補佐員)
<以上、司会 中京大学 宮内 佐夜香>
<休憩 14:55~15:10>
(3)15:10~16:00
ビジネス場面における依頼表現の日中対照研究
茅 桂英氏(國學院大學大学院生)
(4)16:10~17:00
ビジネス日本語における前置き表現「つかぬことを伺いますが」
のストラテジー
諸星 美智直氏(國學院大學)
<休憩 17:00~17:15>
<講演>
(5)17:15~18:15
室町中期~江戸初期の古記録・古文書に於ける記録語・記録語法
堀畑 正臣氏(熊本大学名誉教授)
<以上、司会 国立国語研究所 新野直哉>
○閉会の辞、及び諸連絡
※発表大会終了後に、懇親会を行ないます。
大会と同じZoomミーティングを利用して開催します。各自、お飲み物などご用意い
ただき、ご参加下さい。
=================================================
〔発表概要一覧〕
(1)
近世期の文献の中でもアクセント史の資料として用いられることの多い契沖・釈文雄・
本居宣長の記述について、それぞれの文献の位置づけや解釈はこれまで多くの研究
者によってなされてきた。一方で、それらが後世どのように継承されたかは、明らかで
ない部分も多い。本発表では、近世後期の国学者である鶴峯戊申をはじめとして、とく
に四声の記述に関して、どのように先達の学問を取り入れるのか明らかにすることを
試みる。
(2)
メテとユンデは、武士詞とされるが、近代(明治)以降まで確認できる。近世期頃から「右
手」「左手」と表記され近代に至るが、「右手」「左手」はミギテ・ヒダリテとの関連がある。
また『日本国語大辞典』第二版の見出し語表記は「馬手・右手」「弓手・左手」であるが、
武士詞として見えた当初から、この表記で一貫していたわけではない。本発表は、メテと
ユンデが上のように表記されるに至った経緯について考察する。
(3)
依頼とは誰かに何を頼む行為であり、依頼者は依頼目的の達成のために様々な表現を
用いる。依頼表現の研究は数多くなされているが、ビジネス場面における依頼表現の研
究は少なく、研究の余地があると考えられる。本研究では2018年11月1日から10日までの
10日間、社会人の中国人29人と日本人29人、合計58人(その中、女性31人、男性27人)を
対象としてアンケート調査を行い、国籍や性別などにより、ビジネス場面における依頼
表現の選択に影響があるかどうかを確認した。
(4)
前置き表現「つかぬことを伺いますが」は会話において先行する話題と関係がないか、
話題が存在しない質問によって聞き手に生ずる負荷を軽減するために使用される。ビジ
ネス日本語、あるいは社会人の常識語と認識されるが、用例としては会議録・推理小説
・捕物帖などの質問場面の多い言語資料に多く見られる。史的には否定の助動詞は「ぬ」
に固定化し、話者と聞き手の人間関係に対応して後続する質問動詞の待遇価値は多様
である。
問い合せ先:kindaigokengmail.com
5.第382回日本近代語研究会(2021年度春季発表大会)
参加登録について(20210507記)
春季発表大会は、盛会理に、無事終了しました。ありがとうございました。
予てお伝えしておりますように、第382回日本近代語研究会(2021年度春季発表大会)が
2021年5月22日(土)13時から、Zoomミーティングを利用して開催されます。
参加にあたっては、日本語学会、日本方言研究会との共催での大会となるため、日本語
学会への参加費支払いによりZoomミーティングの情報を得ていただく必要があります。
以下、日本語学会HPの記事(https://www.jpling.gr.jp/taikai/2021a/)をご確認の上、お早
めにお手続きください。なお、参加費の支払い方法により手続きの締め切り日が異なると
のことです。ご注意ください。
*******************
コンビニ決済:5月10日(月)24:00まで
クレジット決済:5月11日(火)24:00まで
*******************
締切が近づいてきていますので、ご注意ください。よろしくお願いいたします。
問い合せ先:kindaigokengmail.com
4.第382回日本近代語研究会(2021年度春季発表大会)
(20210419記)
春季発表大会は、盛会理に、無事終了しました。ありがとうございました。
第382回日本近代語研究会(2021年度春季発表大会)を、下記の通りに行ないますので、
ご参加頂きたく、ご案内申し上げます。
日 時:2021年5月22日(土) 13:00〜18:00 ※今大会は【土曜日】の開催です。
会 場:Web上(Zoomミーティング使用)
今回は、日本語学会、日本方言研究会との共催のため、5月22日の大会Zoom
に入るためには、それまでに日本語学会の参加者支払いサイトで登録して参加
IDを取得してから、大会専用サイトにログインしてZoomの入口を確保する
という手順になります。
この点、ご理解、ご了承下さいますようお願いいたします。
お早めの参加登録をおねがいします。
参加申込み方法については、下記日本語学会のページをご確認下さい。
https://www.jpling.gr.jp/taikai/2021a/
発表資料:クラウドを使用して配布する予定です。
開催日の1週間程度前に、会員MLにてURL、および、パスワードをお知らせします。
===================プログラム===================
○12:50 Zoomミーティング開場
○13:00 開 会
<発表> 発表30分、質疑応答20分 (入れ替え10分)
(1)13:05~13:55
依頼に対する断り表現の考察―ノンバーバルコミュニケーションの視点から―
叶暁峰(國學院大学大学院生)
(2)14:05~14:55
日本イエズス会語学書の用例翻訳傾向に就いて
黒川 茉莉(上智大学大学院生)
(3)15:05~15:55
「~てもらう」の命令・依頼への用法拡大
荻野 千砂子(福岡教育大学)
<以上、司会 花園大学 橋本行洋>
<休憩 15:55~16:10>
(4)16:10~17:00
丁寧体過去形式「だったです」について―「国会会議録」を例として―
神作晋一 (台湾 南臺科技大學)
(5)17:10~18:00
上方若手漫才師におけるアップシフト―会話におけるデス・マスの位置付けの検討―
村中淑子(桃山学院大学)
<以上、司会 二松学舎大学 島田泰子>
○会員総会(18:00~18:10)
○閉会の辞、及び諸連絡
※発表大会終了後に、懇親会を行ないます。
大会と同じZoomミーティングを利用して開催します。
各自、お飲み物などご用意いただき、ご参加下さい。
=================================================
〔発表概要一覧〕
(1)
高コンテクスト文化の日本において、ノンバーバルコミュニケーションの担う役割は大きい。
日本語教育においても、言語だけではなくノンバーバルコミュニケーションに注目すること
が重要だと考える。そのため、本研究はテレビドラマを対象に、依頼に対する「断り」の場
面を収集する。さらに、各場面を分類し、ノンバーバルミュニケーション項目である「①対人
距離」「②視線」「③体の接触」「④表情」「⑤身振り・姿勢」「⑥副次言語現象」の六項目に
おいて断る側の変化が観察できるかどうかに着目し分析、考察する。
(2)
ロドリゲス『日本大文典』の日本語用例は、同小文典の与えた出典の難易度で分類すると、
高難度の出典ほど、ポルトガル語による訳が疎になる傾向にある。「難度低」の出典で「日
本語例文id est[羅注記:即ち]ポルトガル語訳」と等置される時は、単なる「日・ポ」併記時
より全訳が有意に多い。用例の難度が翻訳の疎密に反映する背景を、天草版『ラテン文典』
・『日葡辞書』等、キリシタン語学書全般に就いて論ずる。
(3)
現代語で上司が部下に「君に上海に行ってもらいたい」と言うと、聞き手は命令として聞くだ
ろう。~テモラオウ、~テモライタイは、一人称の意志や願望を表すが、聞き手への命令・依
頼用法も持つ。だが、~テモラウの初期の用例として、近世前期の狂言資料を見ると、一人
称の意志や願望を表しつつ、依頼の場合は~テクレが共に用いられ、~テモラウ単独での
用法がない。そこで、近世期に~テモラウが命令・依頼用法を持つようになった過程を検証
したい。
(4)
日本語の文末丁寧体形式には「~ます」と「~です」の2形式がある。名詞・ナ形容詞等に接
続するのが「~です」、過去形式は丁寧体「~でした」、普通体「だった」となる。しかし、「~で
した」の他に「~だったです」も見られる。本研究では「だったです」について、「国会会議録検
索システム」からの用例を用いて(前後接語、場面、話者などの観点から、調査・分析・考察
することを目的とする。
(5)
若手漫才師による漫才のスタイルは友人同士の日常会話に近く、基本的には常体であるが、
一時的に敬体を使用する「アップシフト」現象も見られる。本発表では上方若手漫才師のネタ
動画におけるアップシフトに注目し、出現文脈と機能を分析する。先行研究で扱われた日常会
話のアップシフトとの比較も行い、会話における丁寧の助動詞の位置付けを検討することが目
的である。なお本発表の「敬体」にはデスマス転訛形(マッセ、デンナ等)も含める。
問い合わせメールアドレス:kindaigoken@gmail.com
3.第376回日本近代語研究会(2020年度秋季発表大会)
秋季発表大会は、盛会理に、無事終了しました。ありがとうございました。
第376回日本近代語研究会(2020年度秋季発表大会)を、下記の通りに行ないますので、
ご参加頂きたく、ご案内申し上げます。
日 時:2020年10月17日(土) 13:00〜18:00
※今大会は【土曜日】の開催です。
会 場:Web上(Zoomミーティング使用)
今回は、日本語学会、日本方言研究会との共催のため、17日の大会Zoomに入るに
は、それまでに日本語学会の参加者支払いサイトで登録して参加IDを得て、大会専
用サイトにログインしてZoomの入口を確保するという手順になります。
この点、ご理解、ご了承下さいますようお願いいたします。
お早めの参加登録をおねがいします。
参加申込み方法については、下記日本語学会のページをご確認下さい。
https://www.jpling.gr.jp/taikai/2020b/#sanka
発表資料:クラウドを使用して配布する予定です。
大会開催日(10月17日)の1週間程度前にURL、および、パスワードを本MLにてお
知らせします。
===================プログラム===================
○12:50 Zoomミーティング開場
○13:00 開 会
<発表> 発表30分、質疑応答20分 (入れ替え10分)
(1)13:05~13:55
ビジネス文書における依頼表現に関わる陳述副詞
―「どうか」「どうぞ」「なにとぞ」を中心に―
朱 大江(國學院大学大学院生)
(2)14:05~14:55
企業広報誌における副詞の使用実態
呉 雨(國學院大学大学院生)
<以上、司会 明治大学 小野正弘>
<休憩 14:55〜15:10>
<発表>
(3)15:10~16:00
近代翻訳小説における無情物主語構文の訳出
―他動詞文について―
仲村 怜(明治大学大学院生)
(4)16:10~17:00
明治期大正期中国語教科書における可能表現
常 衛邦(岡山大学大学院生)
(5)17:10~18:00
日本人母語話者の条件表現バ、タラ、ナラの使用傾向
―I-JASを資料として―
奈良夕里枝(フェリス女学院大学)
<以上、司会 上智大学 服部隆>
○閉会の辞、及び諸連絡
※発表大会終了後に、懇親会を行ないます。
懇親会については、後日改めてご連絡いたします。
=================================================
〔発表概要一覧〕
(1)
商用文書では、その性質上、依頼表現がよく使われる。依頼表現と共起する副
詞は多いが、本稿ではそのなかで「どうか」「どうぞ」「なにとぞ」を研究対象とする。
副詞「どうか」「どうぞ」は意味が非常に豊富で、学習者にとって習得の難点にな
っている。本稿では「依頼・願望」表現を修飾する「どうか」「どうぞ」を研究対象とす
る。「なにとぞ」は硬い文書語で、日常会話ではあまり使用されないが、ビジネス
文書では多用されると考えられる。日本語就職したい留学生の「どうか」「どうぞ」
「なにとぞ」の習得に役立つため、三つの副詞がビジネス文書における使用実態
と各副詞の特徴を明らかにすることを目的とする。
(2)
企業広報誌は企業活動を行う際に定期的に刊行される書物であり、企業文化、
経営内容など、企業のさまざまな情報を伝達する機能を持ち、ビジネスコミュニ
ケーションの役割を果たす有効なビジネス日本語の言語資料である。本発表は
、ビジネス日本語の研究の試みとして、企業広報誌を資料とし、副詞の使用実
態を調査する。他の分野に使用される副詞と比較し、企業広報誌における副詞
の特徴を明らかにする。
(3)
本発表では、無情物名詞を主語にとる他動詞文について、近代の翻訳小説中
の訳出例をもとに分析する。このタイプの文は、西洋語の翻訳の影響を受け日
本語に取り入れられたとされるが、特にどのようなタイプの名詞・動詞の共起が
みられるのかといった詳細については依然不明な点が多い。そこで、実際の対
訳データからの対照分析が必要であると考え、両言語の事態認知に着目し、ア
クション・チェーンモデルを用いた記述を試みる。
(4)
明治期大正期における中国語教科書を日本語資料として扱い、可能表現につ
いて考察する。日本人の中国語学習者向けの初級教科書:宮島大八『官話急
就篇』(明治37年)がある。この本は、中国語文だけが書かれる。訳本は、杉本
吉五郎 『官話急就篇総譯』 (大正5年)、大橋末彦『官話急就篇詳譯』(大正6年)
と 打田重治郎『急就篇を基礎とせる支那語独習』(大正13年)がある。これらの
訳本から可能表現の用例を収集し、形式で分けて意味用法を分析する。
(5)
I-JAS には50人の日本語母語話者の会話データが収録されている。日本語学
習者の会話が今までにない膨大なコーパスであり、そちらに注目が集まっては
いるが、日本語母語話者のデータも貴重なものである。本稿ではその点に注目し、
I-JAS 人の日本語母語話者の会話データに現れる条件表現バ、タラ、ナラにつ
いて意味用法について分析し、会話における使用傾向を明示化することを目的
とする。
問い合せ先:kindaigokengmail.com
2.第376回日本近代語研究会(2020年度秋季大会)プレイベント
プレイベントは、盛会理に、無事終了しました。ありがとうございました。
来る2020年10月17日(土)に、第376回日本近代語研究会(2020年度秋季大会)が開催されます。
これは、日本語学会、日本方言研究会との共催で、すべてオンラインでの開催となります。
これに先立ちまして、下記のように、オンライン研究会の方法を体験できるよう、プレイベントを開
催します。これも、日本語学会、日本方言研究会との合同企画となります。
記
日 時:2020年9月27日(日)14:30~17:00
14:30~、15:30~、16:30~ の3回、1回30分で開催されます。日本語学会、日本方言
研究会のプログラムも同時進行していますので、ご都合の良い時間帯にアクセスをお願
いします(すべて、同じ企画です)。
会 場:Web上(Zoomミーティング使用)
会場へは、Zoomアプリから、次の
ミーティングID: 815 6125 2068
パスコード: 740025
を入力の上、ご参加下さい。
なお、入室時は、画面左下に表示されている「ミュート」をON、「ビデオの停止」をONにし
ておいてください。
企 画:1.日本近代語研究会の紹介
2.秋季発表大会の手順説明
3.質疑応答
詳細内訳
14:30-15:00
①日本近代語研究会の紹介
②秋季発表大会の手順説明
③質疑応答
担 当:①橋本行洋 ②八木下孝雄
司 会:遠藤佳那子
ホスト:小野正弘
15:30-16:00
①日本近代語研究会の紹介
②秋季発表大会の手順説明
③質疑応答
担 当:①橋本行洋 ②八木下孝雄
司 会:小野正弘
ホスト:遠藤佳那子
16:30-1700
①日本近代語研究会の紹介
②秋季発表大会の手順説明
③質疑応答
担 当:①橋本行洋 ②八木下孝雄
司 会:服部隆
ホスト:小野正弘
次の日本語学会のHPに全体プログラムが掲載されています。
https://www.jpling.gr.jp/wp-content/uploads/2020/09/2020b_pre-event.pdf
みなさまのふるってのご参加をお待ちしております。
1.『論究日本近代語』について
エントリーは2020年9月末にて締めきられました。多数のご応募、ありがとうございます。
日本近代語研究会は、『論究日本近代語』を定期刊行物とする計画を立てております。
具体的には、2年に1冊のペースで刊行する予定です。そのためには、執筆者数の事前把握が欠かせません。
つきましては、以下の概要に基づき、執筆エントリーを行なって下さいますよう、お願いいたします。
書 名:『論究日本近代語 第2集』
刊行年月:2022年3月
執筆締切:2021年5月末日
分 量:400字詰原稿用紙換算で、30~40枚程度
内 容:室町時代以降の日本語を中心とする内容であれば自由
査 読:日本近代語研究会編集委員会による査読を行ないます
資 格:日本近代語研究会会員であること(この機会に、会員になるということで構いません)
下記フォームにアクセスしてご記入ください
https://ws.formzu.net/dist/S52004653/
問い合せ先:kindaigokengmail.com